1874年の台湾出兵(牡丹社事件)にあたり、西郷従道率いる日本軍は、現在の屏東県車城郷の射寮(文献によっては社寮と記されている)付近の沿岸から上陸した。なお、牡丹社事件に関連して、石門古戦場についてはこちら、琉球漂流民の墓所についてはこちらに書いた。


  当時の日本軍上陸地点は、現在では国立海洋生物博物館の敷地となっている。1874年の上陸時はこのあたりに駐屯し、記念碑が建てられたが、撤退後に清軍によって撤去されたという。1914年に「明治七年討蕃軍本営地」という石碑が新たに建てられ、1937年に改修されたが、1945年に植民支配が終わると、打ち捨てられてしまった。現在、石碑は再びこの地に建て直されているが、銘文はかすれて判読できない。石碑は海洋生物博物館チケット販売所の右側、障碍者用駐車場の脇にある。



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  ついでに、海洋生物博物館を見学した。家族連れでにぎわっている。構内の噴水広場では遊べるようになっており、更衣室も用意されている。


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  敷地内から海を臨む。1874年の当時、この湾内に日本軍の艦船が浮かんでいたわけである。


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  海洋生物博物館は台湾水域館、珊瑚王国館、世界水域館などに分かれており、それぞれ展示に工夫がこらされており、見ごたえがあった。ちゃんと見ようとしたらおそらく半日はかかるだろう。台湾水域館では「魯凱漁你相遇特展」という特別展示も行われていた。



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(写真は2020年9月13日に撮影)