2018年9月5日、所用があって淡水へ行った。何だかんだ言って淡水へは7、8回くらいは来ているので、大概の観光名所はすでに見ているのだが、ただ「一滴水紀念館」だけはまだだった。日曜日と月曜日が休館なので、いつも日程が合わず入れなかったのだ。淡水河沿いの道路から滬尾砲台へのぼる途中にあるので、時間が合えばついでに見に行ってみるといいだろう。

  要するに、実物の和風建築が見られるというだけなので、日本人観光客にとっては特に面白みはないかもしれない。もともとは、1915年に水上勉の父・水上覚治が福井で建てたものだという。どのような経緯があるのかよく知らないが、日台有志によって2005年に解体されて淡水和平公園へ運ばれ、5年の歳月をかけて2009年に一滴水記念館として開館した。

  一滴水という名称は水上勉の思想に由来するらしいが、私はよく分からない。そもそも水上勉と台湾にどのような関係があるのかも知らない。館内には「水上勉文庫」と、台湾ゆかりの作家として「陳舜臣文庫」が開設されているが、簡単な紹介パネルと著作などが並べられているだけである。


一滴水記念館1


一滴水記念館2


一滴水記念館3


一滴水記念館4


一滴水記念館5


一滴水記念館6


一滴水記念館7


一滴水記念館8


一滴水記念館9


一滴水記念館10


一滴水記念館11